引っ越しの荷造りの順番は、引っ越しの日まで使わない物から箱に入れ、毎日使う物を前日と当日に詰める、が基本です。前日の夜には、当日の朝に使う物以外は詰め終わっている状態にしておきます。何から手をつけるか迷ったら、まずは持っていかない物を減らすところからです。
始める日は、1人暮らしなら2週間前、家族なら1カ月前がよく言われる目安です。ただ、本当に左右するのは箱の数なので、先に部屋を見回して、箱がいくつになりそうか数えてみてください。荷物が少なければ、1週間前からでも間に合うことがあります。
引っ越しの荷造りの順番
荷造りは引っ越しの日まで使わない物から箱に入れていきます。毎日使う物を先に詰めると、ご飯を作るたびに箱を開けることになるからです。電力会社や引っ越し会社のコラムをいくつか読み比べても、この順番はほとんど変わりませんでした。

不用品を分けて処分する
最初は新しい部屋へ持っていく物と手放す物の仕分けからです。捨てる物を先に減らしておけば、そのぶん用意する箱も詰める時間も少なくて済むうえ、運ぶ荷物が減るので引っ越しの見積もりが安くなることもあります。
粗大ごみは申し込んでから回収されるまで日にちがかかるので、大きな家具を手放すつもりなら、荷造りより先に申し込みだけ済ませておきましょう。申し込みから回収までの日数は区によって違い、「引っ越しの粗大ごみが間に合わないときは?8区の申し込み日数と持ち込み」で比べています。
使わない物から箱に詰める
次は引っ越しの日まで使わない物です。季節外れの服、来客用の布団、本、思い出の品、ふだん出番のない調理器具などがあります。
使うかもしれない物は箱を閉じない
はさみやカッター、掃除道具、数日分の着替えは箱に入れてもテープで閉じずにおきます。閉じてしまうと急に要るときにどの箱だったか探す羽目になるからです。私なら閉じていない箱に付箋を貼って、まだ途中の箱だとわかるようにしておきます。
前日と当日に詰める物
毎日使う物は、前日と当日に詰めます。歯ブラシや洗面用具、1日分の着替え、スマホの充電器、カーテン、掃除道具。冷蔵庫と洗濯機の水抜きも前日までに済ませます。
財布や通帳、印鑑、身分証は箱に入れません。自分で持って運びます。
荷造りは何日前から始める?
始める日の目安は会社によって幅があります。エネワンでんきのコラムは単身なら10日〜2週間前、アップル引越センターのコラムは単身なら2〜3週間前が理想としていました。家族なら1カ月前から、という点はどちらもほぼ同じです。
幅が出るのは荷物の量が人によって違うからで、同じ1人暮らしでも服や本が多い人と少ない人とでは、詰める箱の数もかかる日数もまるで変わってきます。
始める日は、自分の箱の数から逆算すると決めやすくなります。
| 箱の数の見込み | 始める日 |
|---|---|
| 20個に届かない1人暮らし | 1〜2週間前 |
| 20個を超える、本や食器が多い | 2〜3週間前 |
| 家族の引っ越し | 1カ月前 |
箱の数は部屋を見回して「この棚で2箱、この押入れで3箱」と数えていけば見当がつきます。数えてみて多そうなら、使わない物を今日から詰め始めましょう。
段ボールは何箱いる?どこでもらえる?
アップル引越センターのコラムでは、段ボールの目安を一人暮らしなら約20個、家族なら約45個としています。
段ボールは引っ越し業者に頼むと無料でもらえることが多いです。家での見積もりのときに置いていってくれることもあります。ただ、くれる数や資材の種類は業者やプランで違うので、見積もりのときに「段ボールは何箱もらえますか」「食器用の資材もありますか」と聞いておけば、足りない分だけ自分で用意できます。
詰めるときは重い物を小さい箱へ、軽い物を大きい箱へ。本や食器を大きい箱に詰めると、持ち上げられないほど重くなったり、運ぶ途中で底が抜けたりします。
荷物が少ない1人暮らしは1週間で詰め終わった
目安どおりに2週間前から始められなくても、荷物が少なければ間に合います。2026年9月に豊島区から文京区へ引っ越したときの記録です。部屋は1LDKで、1人暮らし。運ぶのは引っ越し業者に頼みました。
最初は服の整理から
始めたのは1週間前。最初にやったのは服の整理です。
服が多かったので、もう着ない服はこのとき捨てました。持っていく服だけにしてから詰めると、どれを入れるか迷う時間も箱の数も減ります。いちばん量の多い物から減らしたことが1週間で間に合った理由のひとつだったと思います。
もらった20箱のうち使ったのは12箱
段ボールは、引っ越し業者が家に来て見積もりをしたときに、20箱ほど置いていってくれました。食器用の資材つきです。
使ったのは12箱くらいで、そのうち8つが大きい箱でした。8箱ほど余りました。余った箱や使い終わった箱の捨て方は、「引っ越しの段ボールを捨てるつもりがマンションの張り紙で止まった」に書いています。
目安の20個に近い人やそれより多い人は、同じ1週間では足りないかもしれません。その場合はもう1週間早く始めるつもりで予定を組んでおくと、前の晩に慌てずに済みます。
食器の一部と風呂用具は最後まで残した
食器はふだん使わない物から先に詰めました。毎日使う分まで詰めるとご飯が食べられなくなるので、最後まで残しています。お風呂の用具も引っ越しの直前まで使うので後回しにしました。
用意する道具と段ボールの組み立て方
道具は先にそろえます。途中で足りなくなると、詰めかけの箱を部屋に広げたまま買いに出ることになり、戻ってきてからどこまで詰めたかを確かめ直すことになるからです。
用意する道具
| 道具 | 使い道 |
|---|---|
| 段ボール | 大小2種類。重い物は小、軽い物は大 |
| 布のガムテープ | 紙より強く、上から重ねて貼れる |
| 油性ペン | 箱の上と横に中身と運ぶ部屋を書く |
| はさみ・カッター | テープを切る。最後まで箱に入れない |
| 緩衝材・新聞紙 | 食器を包む、箱の隙間を埋める |
| 軍手 | 手を守り、箱を持つときに滑りにくい |
| 養生テープ | 家具の扉や引き出しを留める。はがした跡が残りにくい |
| ゴミ袋 | 整理中に出た不用品を入れる |
| チャック付きの袋 | ねじや充電コードなど細かい物を分ける |
段ボールの組み立て方
底は短いふたを先に折り、長いふたをその上に重ねてからテープを貼ります。真ん中の合わせ目に1本、両端にもう1本ずつ貼れば、重い物を入れても底が抜けにくくなります。
ふたを交互に差し込む組み方もあります。ただ、この組み方は底が抜けやすいので、引っ越しでは使わないでください。
荷物ごとの詰め方
箱の大きさも包み方も、物で変わります。
食器
皿や茶碗は1枚ずつ新聞紙か緩衝材で包みます。皿は立てて、茶碗は伏せて箱へ。コップは中にも紙を詰めてから包み、箱に入れたあとに残った隙間は運ぶ途中で中身が動いて割れないように丸めた紙で埋めておきます。
キッチン用品と刃物
包丁やピーラーは刃を厚紙で包んでテープで留め、箱の外に「刃物」と書いておきます。使いかけの調味料はふたをラップで覆ってから袋に入れ、立てて詰めます。漏れたときにほかの物を汚さないよう、調味料はほかの小物とは別の箱にしてください。
衣類
服は軽いので大きい箱へ。ハンガーに掛けたまま運べる専用の箱を用意している業者もあるので、見積もりのときに聞いてみると便利です。
本
本は小さい箱へ。大きい箱いっぱいに詰めると、1人では持てない重さになります。
お風呂用品
シャンプーなどのボトルはふたをテープで留めてから袋に入れ、立てて箱に入れます。漏れてもほかの物が濡れないように、液体は液体だけで1箱にまとめておくと安心です。
家電
冷蔵庫は前日までに中身を空にして電源を抜き、水抜きと霜取りを済ませておきます。洗濯機も前日までに水抜きをします。テレビやパソコンの配線は外して束ね、どの端子につないでいたかをテープに書いて貼っておくと、新しい部屋でつなぎ直すときに迷いません。パソコンはデータの控えを取ってから運びます。
家具
タンスや棚の引き出しは中身を出して箱に詰めます。空になった扉や引き出しは、運ぶ途中で開かないよう養生テープで留めておきます。
細々した物
ペンや充電コード、家具のねじのような細かい物は箱にそのまま入れないこと。種類ごとにチャック付きの袋へ分けてから箱に入れます。コードならどの機器のものか、ねじならどの家具のものかを袋に書いておくと新しい部屋で組み立てるときに迷いません。
箱に書くことと当日すぐ使う箱
詰めた箱には中身と、新しい部屋のどこへ運ぶかを書いておきます。上の面と横の両方に書いておけば、箱を積んだあとでも中身がわかるはずです。「キッチン 食器」「寝室 冬服」くらいの短さで足ります。
新しい部屋に着いた日の夜に使う物は、1つの箱にまとめておきます。歯ブラシ、タオル、1日分の着替え、トイレットペーパー、スマホの充電器、カーテン。この箱にだけ色の違うテープを貼っておけば、運び込まれた箱の山から最初に見つけられます。
荷造りが終わらないとき
前日になっても終わりそうにないときは、その日のうちに引っ越し業者へ電話しましょう。エネワンでんきのコラムによると、当日までに荷造りを終えておくことが契約の条件になっている場合が多く、終わっていないと追加料金がかかったり作業を断られたりするおそれがあります。業者によっては、荷造りを手伝うプランに切り替えられることもあります。
部屋が狭くて組み立てた箱の置き場がなくて進まないなら、箱の置き場から決め直します。狭い部屋で箱を置く順番は、「引っ越しの荷造りで場所がないときは?狭い部屋で箱を置く順番」にまとめました。
※始める日と段ボールの数の目安は、荷物の量や引っ越し業者で変わります。もらえる段ボールの数と資材は見積もりのときに確かめてください。
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