引っ越しの食器は1枚ずつ紙かシートで包み、小さめの段ボールに皿は立てて、コップは伏せて入れます。すき間は丸めた紙で埋め、箱の外に「割れ物」と書いておきます。

新聞紙やプチプチを買いに行くのは、見積もりのときに業者へ食器用の資材があるか聞いてからでも遅くありません。アート引越センターは食器ケースを無料で貸していますし、日本通運には近距離向けの食器トランクがあります。借りられれば包む手間がまるごと減り、借りられなかったときだけ自分でそろえれば足ります。

引っ越しで食器の梱包に使う資材

食器の梱包に要る物は小さめの段ボールと包む紙かシート、すき間を埋める緩衝材、それにガムテープと油性ペン。このうち箱と包む物は業者からもらえることがあり、どこまでもらえるかは会社しだいです。

業者の食器用資材は会社で違う

大手3社の公式ページを2026年10月11日に読み比べたところ、食器用の資材の出し方はばらばらでした。

会社食器用の資材使える条件
アート引越センターエコ楽ボックス 食器ケース(無料で貸し出し)営業担当に使えるか確認が要る。数に限りがあり、地域によっては1日で運び終わる引っ越しだけ
日本通運食器トランク(レンタル)同じ日に運び終わる近距離の引っ越しだけ。数に限りがあり、週末と3〜4月は希望どおりにならないことがある
サカイ引越センター食器専用の資材の記載なし無料でもらえるのは段ボール・ハンガーケース・シューズボックス。小さい段ボール(34×35×32cm)を食器や本など重い物に使うよう案内している

アートの食器ケースはプラスチックの外箱にポリプロピレンの仕切りが入った内箱を組み合わせた作りで、仕切りは11種類あります。1つの仕切りに食器を1つ。

見落としやすいのが補償で、アートのページにはお客さんが自分で詰めた食器が割れても責任を負いかねる、とはっきり書かれていました。無料で借りられても、自分で詰めたぶんは自分持ちということです。

日本通運の食器トランクは、ウレタンで食器を挟むので紙で1つずつ包まなくて済みます。使い方の決まりは、立てて置いて寝かせて積まない、食器は伏せる、食器以外は入れない、の三つ。トランクは引っ越しの当日に回収され、料金はページに載っていなかったので見積もりのときに確かめるしかありません。

サカイの資材のページには食器ケースが一度も出てこず、無料でもらえる段ボールの数は車の大きさと荷物の量で決まり、それを超える資材は有料です。

見積もりのときは、こう聞けば足ります。「食器用の資材はありますか。自分で詰めた食器が割れたら補償されますか」。足りなくなったときの資材の値段も、ついでに聞いておけます。答えしだいで、買う物が変わります。

業者がくれた白いシートで包んで割れなかった

2026年9月、私は1LDKから業者に頼んで引っ越しました。そのとき業者がくれた食器用の資材は、白いポリエチレンのシートだけ。1枚ずつ切ってあるシートで、同じ種類の物はモノタロウで「緩衝シート ポリエチレン カットタイプ」(約200×200mm、厚さ約1mm、100枚入り)として売られています。

食器はこのシートで包みました。割れた物は一つもありません。どう包んだかや何箱になったかまでは覚えていないので、包み方は次の章で業者の公式の手順をもとに書きます。

とはいえ、これは1社で1回引っ越しただけの例です。もらえる資材は会社や契約の内容で変わるので、同じ物が付いてくるとは限りません。

自分でそろえる物

業者から食器用の資材を借りられないなら、自分でそろえます。箱は小さめの段ボールにしてください。食器は重くなるので、大きい箱では底が持ちません。包む物は新聞紙かプチプチ、ポリエチレンの緩衝シート、厚手のキッチンペーパーのどれか。ほかにすき間を埋める丸めた新聞紙やタオルと、ガムテープと油性ペン、包丁を巻く厚紙があればそろいます。

新聞紙を取っていない家なら、SUUMOの記事にあるように厚手のキッチンペーパーやタオル、服で包む方法もあります。私なら、すき間埋めには引っ越しで持っていくタオルを使います。新しい家でも使う物なので、箱の数が増えません。

食器の種類別の梱包方法

包み方は食器の形で少しずつ違いますが、どれも1つずつ包むところは同じです。2枚まとめて包んだ皿は運ぶあいだに中でこすれ合い、縁から欠けていきます。

皿と茶碗は1枚ずつ四隅から包む

皿は紙の真ん中に置き、四隅を1つずつ内側へ折り込んで包みます。アート引越センターのよくある質問に載っているのもこの包み方です。茶碗や小鉢も同じ。

大きなボウルだけは別。立てると箱に収まらないことが多いので、包んだら横にして入れます。

コップとグラスは1つずつ包みふたは分けて包む

コップも1つずつ包み、箱には逆さにして立てます。ワイングラスのように脚のある物はいちばん折れやすい脚に先に紙を巻いておき、そこから全体を転がすように包むと、紙が脚の周りで厚くなります。

急須やふたのある器は、ふたと本体を分けて包んでください。載せたままだと、運ぶあいだにふたがずれて本体とぶつかります。

包丁は厚紙を二つ折りにして刃を巻く

刃物については、アートのよくある質問に「厚紙を二つ折りにして巻く」とあります。刃を厚紙で挟んだらテープでぐるりと留め、箱のいちばん上へ。外に「刃物」と書いておけば、新しい部屋で箱を開ける人が手を切らずに済みます。

瓶と調味料はビニール袋に入れて立てる

調味料の瓶はふたを閉め直してからビニール袋に入れ、口をしばって立てて入れます。漏れても汚れるのは袋の中だけ。

使いかけの醤油や油がたくさんあるなら、引っ越しの前に使い切るか捨てるかを決めておくとそのぶん箱が減ります。

割らないための段ボールへの詰め方

食器が割れるかどうかは、包み方より箱の中の並べ方で決まることが多いです。底に緩衝材を敷き、皿は立て、重い物を下にして、すき間をなくす。この四つです。

小さい箱の底に緩衝材を敷く

食器には小さい箱を使います。大きい箱に食器をいっぱい詰めると、持ち上げたときに重さで底が抜けかねません。サカイも、小さいサイズの段ボールを食器や本など重い物に使うよう案内しています。

底をガムテープで十字に貼ったら、丸めた新聞紙かタオルを敷きます。トラックの揺れや床に下ろしたときの衝撃を、食器より先にこの層が受けてくれるので、厚めに敷いておくと安心です。

皿は立ててコップは伏せて入れる

皿は平らに重ねると上の皿の重みがすべて下の皿にかかるので、重ねずに立てて並べてください。日本通運の食器トランクでも、食器は伏せて立てて置くことになっています。

コップや茶碗は口を下に。薄い縁が上の重みを受けずに済みます。

重い物を下にしてすき間を埋め「割れ物」と書く

大皿や土鍋のような重い物を下に、コップやグラスなど軽い物を上に入れ、並べ終わったらすき間に丸めた紙やタオルを押し込んで食器が中で動かないようにします。

閉じる前に、箱を軽く揺すってみてください。カチャカチャ鳴るなら、どこかにまだすき間があります。アートも食器ケースの説明で、音がしたら入れ直すよう書いています。

箱を閉じたら、外に「食器」「割れ物」と大きく書きます。SUUMOの記事には、割れ物の箱だけ赤い布テープで閉じて見分ける方法も出ていました。

毎日使う茶碗や箸やコップは前日まで使うので最後の箱にまとめます。私も一部の食器は、ご飯が食べられなくなるので最後まで残しました。荷造り全体の順番は別の記事に書いています。

※業者の資材と条件は2026年10月11日に各社の公式ページで確かめた内容です。会社・地域・時期で変わるので、見積もりのときに確かめてください。

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