クローゼットを開けると、掛けたままの服がぎっしり……。引っ越しの服は、掛けている服・衣装ケースの服・たたんでいる服に分ければ、それぞれの詰め方がすぐ決まります。
ただ、ハンガーボックスをもらえるか、衣装ケースを中身ごと運べるかは引っ越し業者によって違うもの。全部たたんで箱に入れる前に、見積もりのときに一度聞いておくと二度手間になりません。
服の詰め方は掛けている服・ケースの服・たたんだ服で分ける
服はいましまっている形のまま運ぶのがいちばん楽。掛けている服は掛けたまま、ケースの服はケースごと、たたんだ服は段ボールへ。かさばる冬服だけは圧縮袋で小さくする、という4通りです。
掛けている服はハンガーボックスへ
ハンガーボックスは、中に棒が渡してある背の高い箱。クローゼットの服をハンガーごと掛けて運べるので、たたむ手間がかからず、新居でもそのまま掛け直せます。
スーツやコート、ワンピースのようにシワをつけたくない服はここへ。運び出しの日に掛けて、新居に運び込んだらそのままクローゼットへ移すのがふつうの流れです。入りきらない分は、たたんで段ボールに詰めましょう。
衣装ケースの服はケースごと運べることが多い
プラスチックの衣装ケースに入っている服は、中身を出さずにそのまま運んでもらえることが多いです。箱に詰め替えなくていいので、ケースの多い家ほど荷造りが一気に減ります。
キャスター付きのケースは、車輪を外すこともあるそう(アットホームの荷造りのページ)。中が透けるケースは、布や紙を一枚かぶせておくと目隠しになって安心です。
たたんでいる服は段ボールに詰める
棚や引き出しにたたんでしまっているTシャツやパンツ、下着は段ボールへ。服は軽いので、大きめの箱にまとめて入れても運ぶ人の負担になりません。大きい箱なら小さくたたまなくて済み、シワも減ります。箱の汚れが気になる服は、大きめのポリ袋に入れてから詰めると安心。
箱はクローゼット・寝室のタンスのように、いましまっている場所ごとに分けて。新居でも同じ場所にしまうなら、箱を開けて棚に移すだけで片づきます。
ただ、段ボールは服をしまっておくのには向きません。湿気がこもりやすいので、詰めるのは早すぎないように。気になるなら防虫剤や除湿剤を一緒に入れておくのがおすすめです。
かさばる冬服は圧縮袋で小さくする
ダウンや厚手のニットのように、かさばるのに軽い服は圧縮袋へ。空気を抜けば、同じ箱にずっと多く入ります。
圧縮した服はシワが残りやすいので、すぐ着たい服やシワが気になる服には使わないほうが無難。小さな圧縮袋はそのままだと運んでもらえないこともあるので、袋ごと段ボールに入れておきましょう(アットホーム)。
服は着ない服から詰めて当日の服はバッグに残す
詰める順番は、着ない服から。引っ越しの日まで毎日服は着るので、よく着る服を早く詰めてしまうと、箱を開けて探す羽目になります。
もう着ない服は詰める前に手放す
詰め始める前に、もう着ない服を抜いておくのがいちばんの近道。服が減れば箱もハンガーボックスも少なくて済みますし、荷物の量で料金が変わる見積もりなら、その分だけ安くなることもあります。
ロベルの運営者も、引っ越しのときに最初にしたのは服の整理でした。服が多かったので、もう着ない服は捨ててから詰めたそうです。売るか捨てるかで迷う服は、引っ越しの日から逆算して早めに分けておくと慌てません。
季節外の服から詰める
最初に詰めるのは、いまの季節に着ない服。夏の引っ越しなら冬のコートやニット、冬なら薄手のシャツや水着など。次に、たまにしか着ない服へと進めます。
始めるのは遅くとも引っ越しの1週間前、服が多いなら2週間前が目安です。毎日着る服は数日前からで間に合います(アットホーム)。
箱には「冬服・寝室」のように、中身と新居で置く部屋を書いておきましょう。新居で季節が変わるまで開けない箱がすぐ分かります。
引っ越しの日と次の日の服はバッグへ
引っ越しの日に着る服と次の日の服、パジャマ、下着は段ボールに入れず、当日持つバッグに。新居に着いた夜、着替えを探して箱を片っ端から開けずに済みます。
仕事がある人は、次の日の仕事着もこのバッグへ。ハンガーボックスに入れてしまうと、運び込まれるまで取り出せません。
バッグに入りきらないタオルや部屋着は、「すぐ使う」と大きく書いた段ボール1箱にまとめておくのがおすすめです。新居ではその箱だけ先に開ければ、その夜とあくる朝はなんとかなります。
段ボールに詰める服はシワになりにくくたたむ
段ボールに入れる服は、たたみ方ひとつでシワの付き方が変わります。小さく折るほど折り目が増えるので、箱に合わせて大きめにたたむのがこつです。
シャツとワンピースは大きめにたたむ
正面を下にして置き、袖を肩の線に合わせて背中側へ折ります。袖が肩幅の中に隠れたら、裾を首元に合わせて二つ折りか三つ折りに。ワイシャツは、えりが外側に来るように重ねるとえりがつぶれません(アットホームのたたみ方)。
ズボンとスカートは折り目に沿ってたたむ
ジーンズは股のところで半分に折り、あとは箱の大きさに合わせて。スラックスは、もとの折り目に沿ってたたむと形が崩れにくいです。
スカートは縦に半分に折ってから、裾からウエストに向かってたたみます。プリーツスカートは、ひだをそろえてから折ると、新居で出したときにひだが乱れていません。
ニットとコートは重いので箱の下へ
ニットやコートは、シャツと同じようにたたんで縦半分に。ジーンズや厚手の服は重いので箱の下に、Tシャツのように軽い服は上に重ねます。
ふたが無理なく閉まる量でやめておくのも大事。ぎゅうぎゅうに押し込むと、せっかくたたんだ服にシワが付いてしまいます。
ハンガーボックスと衣装ケースの扱いは業者で違う
ここまでの4つの詰め方は、どれも業者が引き受けてくれる前提の話。実は大手の業者のあいだでも扱いが少しずつ違うので、詰め始める前に自分の業者の答えを聞いておきましょう。
ハンガーボックスは当日に業者が持ってくることが多い
ハンガーボックスは、引っ越しの日にトラックと一緒に業者が持ってくることが多いです。前もって受け取らなくていいので、当日の朝までクローゼットの服をふだんどおり着られます。サカイ引越センターのハンガーケースは、スーツなら約7着、ワイシャツなら約15着が入る目安です。
当日にスタッフが専用のハンガーボックスを持ってきて詰めるのは、アート引越センターも同じ。ただ、有料か無料かは業者によって違うそう(日本通運)。見積もりのときに「ハンガーボックスは何本使えますか、料金はかかりますか」と聞いておけば、入りきらない服を前もってたたんでおけます。
衣装ケースにテープを貼るかは業者に聞く
衣装ケースの引き出しやふたは、運ぶ途中で開かないようにテープで留める……と思いがちですよね。アート引越センターは、のりが残りにくい養生テープで留めておくとよい、としています。
ところが日本通運は、テープで留める人もいるけれど必要はない、という立場。ケースを中身ごと運べるかどうかも業者で扱いが違うので事前に確かめて、と書いています。テープを貼るかどうかは「この衣装ケース、中身を入れたままで大丈夫ですか。テープは貼っておいたほうがいいですか」と、見積もりのときにまとめて聞くのが確実です。
もう貼ってしまったケースがあっても大丈夫。ガムテープだと、はがしたあとにのりがケースに残ることがあるので、気になるなら養生テープに貼り替えておきましょう。
ケースや引き出しに入れたままにできるのは服だけ
中身ごと運べるのは服だけ。引き出しや衣装ケースに服以外の物や貴重品が入っていたら、出して別に詰め、貴重品は自分で運びます(サカイ引越センターのよくある質問)。割れ物は段ボールへ。
桐のたんすは、中身を全部出しておく決まりの業者もあります。着物は着物用のケースを有料で用意している業者もあるので、着物が多い家は見積もりのときに一緒に聞いておきましょう(サカイ引越センター)。ケースの奥にアクセサリーや通帳が入ったままになっていないか、引き出しを一段ずつ開けてひと通り見ておくと安心。
まとめ
服は掛けている服・ケースの服・たたんだ服に分ければ、ハンガーボックス、衣装ケースのまま、段ボールと詰め方が決まります。もう着ない服は先に手放し、季節外の服から詰めて、引っ越しの日と次の日の服はバッグへ。
ハンガーボックスの数と料金、衣装ケースを中身ごと運べるか、テープが要るか。この3つは業者によって答えが違うので、見積もりのときに聞いておけば安心です。荷造り全体の順番は別の記事にまとめています。
※業者の扱いは2026年10月12日に各社の公式ページで確かめた内容です。会社・プラン・時期で変わるので、見積もりのときに確かめてください。
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