新居でガスを使い始めるときは、作業員の訪問に合わせて宅内で立ち会う必要があります。電気や水道のように、開始日を申し込めば人に会わず使えるとは限りません。ガスメーターを開けるだけでなく、室内で点火確認や安全説明を行うためです。
引っ越し日が決まったら、まず新居のガスの種類と契約先を確認します。そのうえで、入居日と立ち会える時間を決めて開栓を予約してください。本人が難しい場合は、家族や大家さんなどの代理人でよいか契約先へ確認します。
ガスの開栓は宅内での立ち会いが必要
都市ガスの開栓では、作業員がガスメーターの栓を開け、宅内へ入って点火や安全性を確認します。東京ガス、大阪ガス、ENEOS都市ガスはいずれも、使用開始時の立ち会いを案内しています。
「玄関の外で待てば終わる」と考えず、キッチンや給湯器を確認できる状態で予定を空けます。作業員を入れられないと、点火確認まで終えられません。予約枠には幅があるため、訪問時間帯の途中で外出する予定も入れないほうが安心です。
本人が難しければ代理人を頼める場合がある
東京ガスとENEOS都市ガスは、代理人の立ち会いも可能と案内しています。仕事や移動で本人が間に合わない場合は、家族、大家さん、管理会社の担当者など、宅内へ入れる人へ頼めるか確認します。
ただし、誰でも無条件に代理できるとは限りません。申込時に立会者の名前と当日連絡できる電話番号を伝え、契約者から了承を得ていることも共有します。鍵の受け渡しや管理会社の入室規則も先に確認してください。
代理人には、作業員から安全説明を聞き、確認事項へ答えてもらう必要があります。鍵だけ開けて退出する人ではなく、作業終了まで室内にいられる人へ依頼します。
入居日と立ち会える時間を決めて予約する
予約は入居日が決まった時点で進めます。東京ガスは約1週間前までの申し込みを勧めています。一方、ENEOS都市ガスは、同社への新規申込で開栓希望日まで7営業日未満の場合は受け付けないと案内しています。数字は各社の条件であり、全国共通ではありません。
3月から4月上旬などの引っ越しが多い時期、土日、午前中は希望枠が埋まることがあります。直前でも対応できる会社はありますが、当日に必ず来てもらえるとは限りません。希望日を選べるうちに公式窓口から予約します。

最初にガスの種類と契約先を確認する
賃貸なら、入居案内、重要事項説明書、管理会社からのメールを見ます。都市ガスかプロパンガスか、建物指定の会社があるかを確認してください。ENEOS都市ガスも、プロパンガスや建物で会社が指定されている場合は契約できないと案内しています。
手元のガスコンロやファンヒーターを持ち込むなら、新居のガスの種類に合うかも確認します。大阪ガスは同社エリアの都市ガスについて13A対応機器を使うよう案内しています。地域や建物によって条件が違うため、機器の銘板と契約先の案内を照合します。合わない機器へ自己判断で接続してはいけません。
予約時に伝える情報を先にそろえる
入力途中で旧居と新居を取り違えないよう、次の項目を一枚に書いてから申し込みます。
| 確認すること | 予約前に書く内容 |
|---|---|
| 使用場所 | 新居の住所、建物名、部屋番号、建物の種類 |
| 契約者 | 氏名、電話番号、連絡用メールアドレス |
| 希望日時 | ガスを使い始める日、訪問希望時間帯 |
| 立会者 | 本人または代理人の氏名、当日つながる電話番号 |
| ガス機器 | コンロ、給湯器、ファンヒーターなどの有無 |
| 支払い | 契約先が求める支払い方法 |
大阪ガスは、契約者・申込者名、開始先住所、電話番号、開始希望日、訪問希望時間帯、ガス機器の有無、支払い方法を必要情報として挙げています。契約先によって入力項目は違うので、この表を下書きにして公式フォームを最後まで確認します。
受付が終わったら、訪問日、時間帯、立会者、受付番号、連絡先が分かる画面やメールを保存します。旧居の閉栓も同時に申し込む場合は、開始と停止の日付、住所が逆になっていないか読み直します。
開栓当日までに使う機器と水道・電気を確認する
点火確認をするには、ガスだけ用意しても足りないことがあります。給湯器でお湯を出すには水道と電気も使います。電気と水道の開始手続きも先に確認し、開栓日までに使えるようにします。
持ち込むガスコンロやファンヒーターがある場合は、箱の奥へしまわず、機器の銘板を確認できる場所へ出します。東京ガスも、使用するガス機器を用意するよう案内しています。備え付けの給湯器やコンロは、電源や操作部の前を荷物でふさがないようにします。

作業員が入る場所を空けておく
ガスメーター、玄関からキッチンまでの通路、コンロまわり、給湯器の操作部を確認できるようにします。引っ越し箱が通路をふさいでいるなら、壁際へ寄せる場所を先に一つ決めます。
賃貸のオートロック、管理人受付、駐車場所に決まりがある場合は、訪問前に作業員が入れる条件を確認します。ペットがいるなら、点検する部屋と通路から離しておきます。作業当日に慌てて片付けるより、前日までに玄関から機器まで歩けるかを一度見るほうが確実です。
当日は開栓から安全説明まで受ける
当日は、予約した時間帯に連絡が取れる状態で新居にいます。作業員はガスメーターの栓を開け、ガス漏れがないかを確認し、宅内の機器で点火を確かめます。その後、安全に使うための説明を行います。実際の順番や確認対象は契約先、建物、機器によって変わります。
分からないことは説明中に聞きます。ガス臭いときの連絡先、メーターが止まったときに見る場所、持ち込んだ機器が新居のガスに合うかは、その場で確認しておくと後から迷いません。点火しない機器を自分で分解したり、接続部を直したりしないでください。
作業時間や費用は契約先の案内を見る
東京ガスは20〜40分、大阪ガスは15〜20分程度、ENEOS都市ガスは20〜40分程度と案内しています。これは各社の目安です。訪問前後の待ち時間、機器数、設備の状態で変わる可能性があるため、次の予定を詰めすぎないようにします。
開栓作業の費用も一律ではありません。東京ガスは同社の開栓について出張費なしと案内していますが、プロパンガスを含む別会社の条件まで無料とは言えません。契約時の預かり金、保証金、機器接続費なども会社によって違うため、予約完了画面か公式FAQで確認します。
立ち会えないときと予約が間に合わないとき
本人が立ち会えないと分かったら、まず予約先へ連絡します。契約先が代理人を認めているなら立会者を変更し、難しければ日時を変更します。東京ガスは申込後も作業日時と立会者を変更できると案内しています。
希望日がフォームで選べない、当日になって申し込み忘れに気づいた場合も、自己判断でメーターや栓を操作してはいけません。公式窓口へ連絡し、最短で予約できる時間と、それまでガスを使わないことを確認します。お湯が必要なら銭湯など、その日だけの代替手段も考えます。
無断不在にせず日時変更か代理人を相談する
訪問時間帯に遅れそうなときは、受付番号を手元に置いてすぐ連絡します。不在のまま作業員を待たせると、別の日に予約し直すことがあります。作業員から着信や不在票があった場合も、案内された窓口へ折り返します。
代理人へ替えるときは、氏名、電話番号、鍵を受け取る方法、安全説明を聞くことを共有します。管理会社へ頼む場合は、開栓立ち会いを引き受けるサービスがあるか、費用がかかるかも確認してください。
旧居の閉栓は立ち会い不要の場合がある
新居の開栓と旧居の閉栓は条件が違います。東京ガスは閉栓時の立ち会いを基本不要としつつ、オートロックなどでガスメーターまで入れない場合は必要としています。大阪ガスとENEOS都市ガスも、メーターへ入れない住居では立ち会いが必要になる場合を案内しています。
開栓で立ち会ったから閉栓も必須、閉栓が不要だから開栓も不要とは考えず、それぞれ確認します。旧居の住所、停止日、メーターの場所、オートロックの有無を伝え、立ち会いが必要か契約先から回答をもらいます。
まとめ
引っ越し先のガス開栓では、作業員が宅内で点火確認と安全説明を行うため、立ち会いが必要です。本人が難しい場合は、契約先が認める代理人を頼めることがあります。
入居日が決まったら、新居のガスの種類と契約先を確認し、立ち会える時間を選んで公式窓口から予約します。当日までに水道と電気を使える状態にし、ガス機器と作業場所を確認できるようにしてください。間に合わないときは自分で開栓せず、日時変更か代理人への変更を予約先へ相談します。
※予約期限、時間帯、作業時間、費用、代理人の条件はガス会社や建物によって異なります。2026年9月18日に確認した公式情報をもとにしていますが、申し込み時は契約先の最新案内をご確認ください。
引っ越しの準備から入居後の暮らしまで
引越しの準備の記事へ →