新居に着いて最初に照明をつける。スマートフォンを充電する。冷蔵庫を動かす。どれも電気の使用開始が済んでいることが前提です。鍵を受け取っただけでは、電気の契約まで始まったことにはなりません。

入居日から電気を使いたいなら、その日を使用開始日にして、契約先の受付期限より前に申し込みます。使用開始日は、引っ越し業者が来る日ではなく「新居で最初に電気を使う日」に合わせます。荷物の搬入前に掃除へ行くなら、その日が候補です。旧居では退去後の掃除まで電気を使うことがあるので、停止日を引っ越し日と同じに決めつけないほうが困りません。

電気は使用開始日から使える。申し込みは早めに

電気を使い始めるには、小売電気事業者との契約が必要です。資源エネルギー庁も、一時的に使う場合を含め、事前に電力会社へ連絡するよう案内しています。

ただし「何日前までなら間に合うか」は全国共通ではありません。Webで当日まで受け付ける会社もあれば、前日までの会社もあります。引っ越し日が決まった時点で、契約する電力会社の公式ページを開くのがいちばん確実です。

開始日は最初に電気を使う日に合わせる

たとえば、土曜日に鍵を受け取り、日曜日に掃除、月曜日に荷物を運ぶ予定なら、使用開始日は日曜日です。搬入日だけを見て月曜日にすると、前日の掃除で照明や掃除機を使えません。

反対に、旧居の使用停止は最後に電気を使う日へ合わせます。荷物を出したあとに掃除や立ち会いが残るなら、その時間まで使える日を選びます。賃貸借契約の開始日・終了日と、電気を最初・最後に使う日は別のことがあります。

「使用開始日を指定したら、日付が変わる0時から必ず使える」とも限りません。開始時刻の扱いは契約先や設備の状況で変わります。深夜に入居する、朝一番から冷蔵庫を動かすなど、使い始める時刻が重要なら、申し込み前に契約先へ確認しておきます。

直前・当日は希望時刻に間に合わないことがある

東京電力エナジーパートナーは、引っ越し手続きを31日前から当日までWebで受け付けています。ただし、条件によっては当日や翌日の申し込みを受け付けられないことがあります。関西電力は、電気の使用開始を30日前から前日まで受け付け、当日の申し込みでは希望時刻に使えない場合があると案内しています。

これは各社の受付条件です。「どこでも前日なら間に合う」「当日でも必ず使える」とは言えません。Webの入力画面で希望日を選べないときは、公式の電話窓口へ相談します。受付時間外なら、その場でブレーカーを触り続けても契約は始まりません。

旧居の停止と新居の開始を一枚の表で決める

頭の中だけで日付を決めると、旧居の停止と新居の開始が混ざりがちです。次の4行を、紙やスマートフォンのメモへ書いてみてください。

場所申し込むこと日付を決める基準記録しておくもの
旧居使用停止最後に照明・掃除機などを使う日停止日、受付番号
新居使用開始最初に照明・充電などを使う日使用開始日、受付番号
旧居最終精算検針・支払い方法の案内支払い方法、連絡先
新居支払い開始契約先からの案内契約名義、お客さま番号

水道は管轄と申込先が電気とは違います。水道手続きは別に確認し、同じメモに開始日と中止日だけ並べると、ライフラインの日付を見比べられます。

旧居と新居の電気手続きを分けて書くため、二枚の白紙、スマートフォン、鍵、封筒を並べたテーブル
旧居の使用停止と新居の使用開始は、住所と日付を分けて記録します。

同じ電力会社ならまとめて申し込める場合がある

旧居と新居で同じ電力会社を利用できるなら、一つの引っ越し手続きから使用停止と使用開始を続けて入力できる場合があります。関西電力も、同社の対象エリア内での引っ越しについて停止と開始の手続きを案内しています。

画面が一つでも、日付は二つです。旧居の停止日と新居の開始日が入力どおりになっているか、完了画面で見直します。住所の番地や部屋番号も、新旧を取り違えやすいところです。

同じ会社を使い続ける場合でも、プランや契約番号がそのまま引き継がれるとは限りません。新居で選べる契約内容と支払い方法を完了画面で確認し、旧居の最終請求がどこへ届くかも見ておきます。

別の電力会社なら停止と開始を分ける

旧居は現在の契約先へ使用停止を申し込み、新居はこれから契約する会社へ使用開始を申し込みます。新居側の手続きだけ終えて、旧居の停止を忘れると、旧居の契約が残るおそれがあります。

先に新居の契約先と使用開始日を確定し、そのあと旧居の停止を済ませると、新居で電気が使えない空白を避けやすくなります。二つの受付番号は同じメモへ残し、会社名も省略せず書いておきます。

申し込み前に用意する情報

手続きの途中で書類を探し始めると、旧居と新居の情報を入れ違えやすくなります。現在の検針票、契約メール、会員ページ、入居案内を手元に置いてから始めます。

旧居と新居で住所・日付・契約情報を分ける

用意するものは、旧居と新居で分けて書くと見落としにくくなります。

  • 旧居:住所、契約名義、お客さま番号、使用停止日、退去後の連絡先
  • 新居:住所と部屋番号、契約名義、使用開始日、支払い方法
  • 共通:連絡できる電話番号とメールアドレス

新居のお客さま番号がまだ分からなくても、住所などから手続きを進められる会社があります。反対に、建物名や部屋番号だけでは供給地点を特定できないこともあります。入力欄で止まったら、入居案内を見直すか、管理会社と契約先へ確認します。

受付完了画面と連絡先を残す

申し込みが終わったら、受付番号、使用開始日、使用停止日、契約先の電話番号が読める状態で残します。完了メールが届くなら保存し、Web画面だけならスクリーンショットを撮っておきます。

入居当日に電気がつかないとき、必要なのは「申し込んだはず」という記憶ではありません。どの会社が、どの住所を、何日から受け付けたかです。受付番号があれば、問い合わせでも話を始めやすくなります。

入居当日に電気がつかないときの確認順

照明がつかないと、まず分電盤を見たくなります。その前に、契約が始まる日と住所を確認します。契約前なら、ブレーカーを上げても電気は使えません。

引っ越し用の段ボールがある新居の玄関で、壁の分電盤を離れて確認できる様子
分電盤を操作する前に、契約完了、使用開始日、住所が合っているかを確認します。

契約完了・開始日・住所を先に見る

完了メールや受付画面を開き、次の順で見ます。

  1. 申し込みが完了しているか
  2. 使用開始日が今日になっているか
  3. 新居の住所と部屋番号が合っているか
  4. 契約先から追加の連絡が来ていないか

ここで違いが見つかったら、契約先の窓口へ連絡します。管理会社が電気を一括契約している物件や、入居者が指定会社と契約する物件もあるため、入居案内に別の指定がないかも確認します。

ブレーカーは契約先の案内に従う

契約と日付が合っているのに使えない場合は、契約先から届いた開始案内を読みます。ブレーカーを上げるよう案内される住居もあれば、設備の状態によって遠隔での確認や作業が必要なこともあります。

「スマートメーターなら手続きはいらない」とは限りません。メーターの種類にかかわらず契約は必要です。分電盤に異臭、焦げ跡、水ぬれがある、上げてもすぐ落ちるといった異常があれば、何度も操作せず、契約先や管理会社へ連絡してください。

電力会社を変えるなら供給条件まで確認する

引っ越しは電力会社を変える機会にもなります。ただ、料金の見出しだけで決めると、契約期間や解約条件、希望日の受付可否を見落とします。

資源エネルギー庁は、料金プランに加えて契約期間や契約解除の条件など、契約内容を確認してから申し込むよう案内しています。新居で利用できるエリアか、使用開始日に間に合うか、解約金や最低利用期間があるかを申込前に読みます。急いでいるなら、比較より先に希望日から供給できる会社を確保するほうが現実的です。

電気の申し込みが終わったら、荷造りへ戻れます。部屋が箱で埋まっているなら荷造りする場所がないときの進め方、退去後に段ボールの出し方で困ったらマンションで引っ越し段ボールを捨てられないときの記事も続けて確認できます。

まとめ

新居の電気は、申し込んだ使用開始日から使います。日付は搬入日ではなく、掃除や鍵の受け取りを含めて最初に電気を使う日に合わせます。旧居の使用停止は、最後に掃除や立ち会いをする日まで残します。

直前や当日の受付条件は電力会社ごとに違います。早めに公式窓口から申し込み、受付番号と開始日を保存する。入居当日につかなければ、契約完了、開始日、住所を確かめてから、契約先の案内に沿ってブレーカーを確認します。

※受付期限、当日利用の可否、開始時刻、ブレーカーの操作は電力会社と設備条件によって異なります。2026年9月17日に確認した公式情報をもとにしていますが、申し込み時は契約先の最新案内をご確認ください。

引っ越しの準備から入居後の暮らしまで

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