引っ越しの水道手続きでは「旧居の使用中止」と「新居の使用開始」の届出が必要ですが、申込窓口や操作が必ず別々とは限りません。管轄事業者が同じなら一括で済む場合もあります。
私自身、最近の引っ越しで東京都水道局アプリから水道の使用中止と使用開始を手続きしました。水道の手続きをスムーズに進めるためにも、事前に流れや受付方法を確認しておくことが重要です。
水道では旧居の中止と新居の開始が必要
水道の手続きは、「旧居の使用中止」と「新居の使用開始」という2つの届出が必要です。ただし「届出が2つあること」と「申込先や操作が必ず2つに分かれること」は同じ意味ではありません。
| 場所 | 申し込むこと | 指定する日 | 主な申込先 |
|---|---|---|---|
| 旧居 | 水道の使用中止 | 最後に水を使う日 | 旧居を管轄する水道事業者 |
| 新居 | 水道の使用開始 | 最初に水を使う日 | 新居を管轄する水道事業者 |
指定する日は賃貸の契約日ではなく、実際に水を使う日に合わせます。旧居は退去時の掃除等で最後に水を使う日、新居は荷物の搬入等で最初に水を使う日を指定してください。

同じ水道事業者ならまとめて申し込めることがある
旧居と新居を同じ水道事業者が管轄している場合、一括で中止と開始を受け付けてもらえることがあります。例えば東京都水道局では、23区と多摩地区26市町内の引っ越しをお客さまセンターで一括受付すると案内しています。アプリやWebでも開始と中止の双方を申し込めますが、手続きの流れによってはそれぞれ入力が必要になる場合もあるため、案内に沿って確実に進めましょう。同一管轄内であれば別々の窓口を探す手間を減らせる場合があります。
管理会社へ水道代を払う物件もある
水道料金を管理会社へ直接支払う物件や、家賃・共益費等に含まれている物件では、入居者が水道事業者へ直接申し込まない場合があります。建物全体で一括契約を結んでいる場合などがこれに該当します。賃貸借契約書や重要事項説明書を確認し、個別の開栓・閉栓手続きが必要か判断がつかない場合は事前に管理会社へ問い合わせましょう。

申し込み方法はアプリ・Web・電話
水道の申し込み窓口には、自治体や事業者が用意する公式アプリやWebサイト、電話窓口といった選択肢があります。
公式アプリやWebから申し込む
自治体や水道事業者によっては、公式Webサイトや専用アプリから水道の使用中止・開始を申し込めます。例えば東京都水道局アプリ(Web版あり)では、使用中止と開始の手続きに対応しています。なお、オンラインの受付時間や、完了メール・受付番号などの確認方法は事業者ごとに異なるため、利用する窓口の案内をあらかじめ確認してください。
申し込みは引っ越し日が決まったら
日程が確定したら、早めに公式案内を確認して申し込みましょう。早めに確認しておけば、必要情報の不足や問い合わせにも余裕を持って対応できます。
締め切りは自治体ごとに異なる
東京都水道局では使用開始・中止ともに引っ越しの3〜4日前までの申し込みを案内していますが、期限は全国共通ではありません。数日前にネット受付を締め切る自治体もあれば、営業日換算で土日を挟むと締め切りが早まる地域もあります。必ず管轄事業者の公式受付期限を確認してください。
直前の場合は電話窓口へ相談する
引っ越し直前や当日に気づいた場合、オンライン受付が終了していても電話窓口なら受け付けてくれる地域があります。公式の電話番号を確認し、営業時間内に連絡を入れて相談しましょう。
どこへ申し込むかを調べる
水道は公営事業のため、自治体ごとに管轄事業者が決まっています。新旧住所の管轄を調べ、同じ水道事業者であれば一括手続きができるか確認し、異なる事業者であればそれぞれ別々に申し込みます。
- 旧居の管轄を確認
旧居の住所をもとに、使用中止を申し込む水道事業者を調べます。
- 新居の管轄を確認
新居の住所をもとに、旧居と同じ水道事業者の管轄エリアか調べます。
- 申込先を決める
同じ事業者ならまとめて手続きできるか確認し、異なる場合はそれぞれの事業者へ個別に申し込みます。
検索する際は「自治体名 水道 使用開始(中止)」と入力し、検索上位の広告ではなく自治体や公営事業者の公式サイトを選んでください。新居の窓口がわからない場合は、重要事項説明書や備え付けの開栓ハガキを見るか、管理会社へ確認しましょう。同一事業者内での転居であれば、口座振替やクレジットカード払いの情報をそのまま引き継げる場合もあります。
申し込み前に手元へ出しておくもの
入力途中で手が止まらないよう、以下の必要情報をあらかじめ手元に用意しておきましょう。
- 旧居の住所、建物名、部屋番号
- 新居の住所、建物名、部屋番号
- 水道を使用する人の氏名(フリガナ)
- 日中に連絡がつく電話番号
- 旧居で最後に水を使う日(使用中止日)
- 新居で最初に水を使う日(使用開始日)
- 旧居のお客さま番号(給水番号・水栓番号など)
- 旧居の最終水道料金の精算方法
- 新居での水道料金の支払い希望方法
- 旧居の最終精算書や領収書を受け取るための転居先住所
住所や部屋番号の記載ミスは開栓トラブルにつながるため、正確に入力してください。
お客さま番号と精算先住所の確認
お客さま番号は検針票や請求書に記載されています。手元に見当たらない場合は、管轄の窓口へ確認方法を問い合わせてください。また、旧居の最終精算書が空室のポストに届いて未払いにならないよう、送付先には必ず新居や実家など確実に受け取れる住所を指定しましょう。
忘れていたら気づいた時点で連絡する
手続きを忘れていた場合は放置せず、気づいた時点で速やかに正規の窓口へ電話してください。「いつ転居したか」「いつ水を使ったか」「今水が出るか」の3点を整理して伝えると対応が円滑になります。
新居の使用開始を忘れていた
蛇口をひねって水が出たとしても、使用開始の手続きが完了しているとは限りません。水が出る状態であっても開始手続きを省略できるわけではないため、必ず管轄の窓口へ使用開始を申し込み、使い始めた正確な日付を申告してください。
旧居の使用中止を忘れていた
旧居の鍵を返却して退去していても、使用中止の届出をしない限り契約は継続し、水を使っていなくても基本料金がかかります。手続きを忘れていたことに気づいた時点ですぐに旧居の水道局へ連絡し、退去日を伝えて中止の手続きを行ってください。
申し込んだのに水が出ない
開始日を正しく指定しているのに水が出ない場合、屋外の止水栓(元栓)が閉まっている可能性があります。戸建てなら地面のメーターボックス、集合住宅なら玄関脇の扉内にあるバルブを反時計回りに回して開けてください。他室のメーターと間違えないよう部屋番号を確認し、固くて回らない場合や開栓禁止の札がある場合は無理をせず管理会社や水道局へ相談しましょう。
まとめ
引っ越しの水道手続きでは旧居の使用中止と新居の使用開始が必要ですが、同一の水道事業者の管轄内であれば一括で受け付けてもらえる場合があります。新居で水が出ない、旧居の請求が続くといったトラブルを防ぐためにも、引っ越し日が決まり次第、早めに公式窓口から手続きを行いましょう。
参考にした公式情報
著者:テテ(ブログ「ロベル」運営)。確認日:2026年9月15日。
※水道の使用開始・中止の受付期限、申込方法、必要書類や料金の精算ルールは、お住まいの地域を管轄する水道事業者や建物の管理会社、賃貸借契約の内容によって大きく異なります。実際のお手続きの際は、必ず各自治体・水道事業者の公式サイトや入居時の契約案内をご確認ください。
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