家具と部屋づくり · 確認日
入居前に採寸できないときは?家具・家電を買う前に聞くこと
新居は決まった。冷蔵庫もベッドも早めに注文したい。それなのに、鍵を受け取るまでは部屋へ入れない。間取り図を眺めながら「少し小さめなら入るかな」と考えてしまいます。
でも、数cm小さいだけでは通れない家具もあれば、置けても扉を開けられない家電もあります。買う前に、不動産会社や管理会社へ聞けることが残っていないか確かめてみましょう。
聞きたいのは、再入室、代理採寸、寸法入り図面、室内写真の4つです。すぐ測れないときは、その間に選べる物と、実寸が出るまで待ちたい物を分けます。

「入れません」で終わらせず、4つ聞いてみる
採寸できない理由は、物件ごとに違います。前の入居者がいるのか、清掃や工事の途中なのか、鍵の手配が難しいのか。理由が分かれば、次に入れる日や、担当者へ頼める範囲も見えてきます。
再入室・代理採寸・寸法入り図面・写真を確認する
聞くのは、①採寸のためにもう一度入れるか、②担当者に必要な場所を測ってもらえるか、③寸法入りの図面や同じ間取りの資料があるか、④設備や開口部が分かる写真があるか。この4点です。
鍵渡し前の採寸は、自由に入れるとは限りません。NYホームの記事では、営業スタッフが同行し、日時を予約する例が紹介されています。急な依頼、鍵の手配、室内清掃の状況によって入れないこともあるため、希望日時は複数出します。
遠方なら代理採寸を頼める場合もあります。大万不動産には代理採寸の案内がありますが、すべての会社が同じ対応をするわけではありません。測ってほしい場所と目的を具体的に伝えます。
依頼文は、測りたい物まで一度に伝える
長い説明は要りません。ただし、「採寸したい」だけでは、どこを測るのか伝わりにくいもの。置きたい家具や家電まで書いておきます。
文例:『入居前に家具・家電の準備をしたく、採寸について相談です。鍵の受取前に再入室できる日時はありますか。難しい場合は、洗濯機置き場、冷蔵庫置き場、玄関から各設置場所までの開口幅を代理で測っていただけるか、寸法入り図面や写真があるかも教えてください。』
カーテンだけ、洗濯機だけなど対象が決まっているなら、その箇所へ絞ります。担当者の代理採寸は参考値になる場合もあるため、購入先が指定する測り方があれば一緒に送ります。
前の入居者がいるなら、退去後まで待つこともある
先行契約では、まだ前の入居者が暮らしていることがあります。じゅうしんの記事では、プライバシーを守るため、入居中の室内見学、採寸、写真撮影は基本的にできないと説明されています。
この場合は、退去後に測れる最短日を聞いて待ちます。セールが終わるのは惜しくても、入らない家具や設置できない家電を買う方が、ずっと困ります。
間取り図は、家具が入る保証書ではない
間取り図を見れば、部屋のつながりや家具を置く候補は考えられます。ただ、すべてが正確な縮尺とは限りません。寸法の書かれていない図を定規で測り、その比率を実寸だと思わないようにします。
配置の候補は作れても、搬入と設置は確定できない
図面からは、部屋数、窓や扉のおおよその位置、家具を置けそうな壁を読み取れます。寸法が書かれていれば、候補商品の幅と比べることもできます。
柱や梁の出っ張り、巾木、扉が動く範囲、コンセント、給排水口、蛇口の形。こうした細部は、簡略な図面では省かれていることがあります。部屋には置ける大きさでも、玄関や曲がり角を通れないこともあります。
寸法が分かるまで待ちたい物
冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファ、食器棚、大きな収納家具、カーテン。これらは、できれば採寸まで待ちたい物です。数cmの差だけでなく、扉の向き、放熱や接続のための空間、組み立てる前後の大きさ、搬入経路まで関わります。
じゅうしんの記事も、採寸前に大型家具・家電を買うと、冷蔵庫が入らない、洗濯機を設置できない、ソファが玄関を通らない、カーテンが合わないといった問題につながる可能性を挙げています。
寝具、タオル、食器など、部屋の寸法に左右されにくい物は先に準備できます。大型品を待った分、旧居の床を箱で埋めずに済む利点もあります。
測れる日が来たら、玄関から部屋へ歩く
やっと部屋へ入れたら、置きたい壁へ直行したくなります。けれど、大きな家具や家電は玄関からそこまで運ばなくてはなりません。建物の入口から設置場所まで、実際に通る順に測ります。
玄関、廊下、曲がり角、階段、エレベーター
見るのは、建物の入口、エレベーターの扉と内部、共用廊下、階段と踊り場、玄関、室内廊下、各部屋の入口。ドア枠の端から端ではなく、ドアを開けた状態で物が通れる幅を測ります。
LIFULL引越しも、大型家具・家電のために、玄関の開口、廊下と曲がり角、共用階段、踊り場、エレベーターを測るよう案内しています。階段では幅だけでなく、天井や手すり、曲がるための空間も写真に残します。
設置場所は、幅・奥行き・高さに設備を足す
設置場所では、幅、奥行き、高さを測り、近くのコンセント、給水口、排水口、蛇口、テレビ端子も図へ書きます。収納は内寸だけでなく、扉を開いたときの入口も必要です。
洗濯機なら、防水パンの内寸、脚を置く位置、排水口・給水口・蛇口、前面扉を開く空間まで確認します。冷蔵庫などに必要な周囲の空間は製品ごとに違うため、候補商品のメーカー仕様と照らし合わせます。
写真には、メジャーの数字と場所の名前を残す
数字だけをメモすると、家へ帰ってから「これはどこの幅だっけ?」となりがちです。間取り図へ番号を書き、同じ番号の写真を撮ります。メジャーの数字と周りの設備が一枚に入るようにすると、あとで見返しやすくなります。
たとえば『洗濯機1=防水パン内幅』『洗濯機2=蛇口までの高さ』『玄関1=ドアを開けた有効幅』のように分けます。販売店へ見せるときも、どの寸法か説明しやすくなります。
それでも先に注文したいときは
配送日や在庫を考えると、採寸前に注文したくなる物もあります。「少し小さめを選べば大丈夫」で決めず、販売店へ搬入と設置、変更の条件まで聞いておきます。
販売店へ、搬入下見と変更条件を聞く
確認したいのは、配送前の搬入下見があるか、設置できない場合に持ち帰り費用がかかるか、商品変更やキャンセルができる期限、配送日の変更期限です。回答は注文番号と一緒に残します。
商品ページの本体寸法だけでなく、梱包寸法や搬入時に分解できる範囲も確認します。ソファの脚を外せる、ベッドを現地で組み立てるなど、搬入時の形が変わる商品もあります。
カーテンは、入居初日の代用品も考える
カーテンは初日から欲しい物ですが、窓枠の大きさだけでは、レールの幅やランナーから床までの丈が分かりません。本命を先に買わず、手持ちのカーテンや一時的な目隠しで数日つなぐ方法もあります。
採寸後に手持ちのカーテンが短いと分かった場合は、布を足す方法も候補です。ただし、窓ごとの正しい丈を測ってから考えます。
まとめ
入居前に測れないなら、不動産会社や管理会社へ、再入室、代理採寸、寸法入り図面、室内写真がないか聞いてみます。前の入居者がいる場合は、退去後まで待つこともあります。
間取り図で考えられるのは、おおよその配置まで。開口部、梁、設備、扉の動き、搬入経路は、図面だけでは決められません。大型家具・家電とカーテンは、できれば実寸を見てから選びたいところです。
部屋へ入れる日が決まったら、玄関から設置場所まで歩く順に測ります。それまでは、担当者へ『何を置きたいか』まで書いた一通を送る。今できる準備は、そこからです。
もう少し、暮らしの準備を。
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